こんにちは。
カラダ支援アシスト整体院です。
今回はパニック発作の際に起こりやすい過呼吸と二酸化炭素の関係についてお伝えします。
ボア効果とは?
血液中の二酸化炭素(CO2)濃度が高くなると、赤血球(ヘモグロビン)が酸素を放出しやすくなり、逆に二酸化炭素が少なくなると、酸素をガッチリ掴んで離さなくなるという生理学的な現象をいいます。
酸素は私たちが生きていく上で欠かすことのできないものです。
私たちが呼吸によって取り込んだ酸素は、血液中のヘモグロビンと結合して全身の細胞へ運ばれます。細胞に到着したあと、ヘモグロビンから酸素が切り離されることで、細胞は酸素を利用することができます。
この「切り離し」のスイッチを押すのが、実は二酸化炭素なのです。
そのため、二酸化炭素が少なくなると、酸素の切り離しが行われずに細胞に酸素が届かなくなり、組織は酸欠状態になってしまうのです。
パニック発作時に起こる過呼吸
パニック発作時には以下のような仕組みで過呼吸が起きています。
1:激しい呼吸(過呼吸)により、体内の二酸化炭素が過剰に吐き出され、血中のCO2濃度が急激に低下します。
2:二酸化炭素が減ると、血液のpHがアルカリ性に傾きます。
3:ボア効果の影響でヘモグロビンが酸素を強力に抱え込んでしまい、細胞へ引き渡さなくなります。
4:アルカリ化した血液の影響で脳血管が収縮し、脳への血流自体も減少します
血液中には酸素が十分にある、あるいはむしろ飽和している状態なのに、脳や細胞は「極度の酸素不足」に陥るという皮肉な現象が起きます。
これが、パニック時に感じる「息が吸えない」「窒息しそう」という強い恐怖感の正体です。
吸えない時こそ、より「吸おう」としてしまうのは当然のことですし、まさかそれが原因で悪化してしまうなんて、普通は思いもしないですよね。
過呼吸対策
過呼吸(過換気)の対策は「失われた二酸化炭素を体内に留め、血中濃度を適正に戻すこと」です。これにより、ヘモグロビンが再び酸素を離してくれるようになり、脳の血管も開いて息苦しさがスーッと引いていきます。
ここでは安全かつ効果的な対策をご紹介します。
① 「吐く」ことから始める
パニックになると「吸わなきゃ!」と焦りますが、まずは限界まで「吐く」ことに意識を向けます。 口をすぼめて、ストローで細く長く息を吹くように「フーーーッ」と8秒以上かけて吐ききります。吐ききると、その後は自然に最小限の空気が入ってきます。
② スクエアブリーシング
息を「止める」時間を作ることで、体内に二酸化炭素を意図的に蓄積させる方法です。米海軍特殊部隊などもパニックコントロールに採用していると言われています。
・4秒かけて鼻から静かに吸う
↓
・4秒間息を止める(ここで二酸化炭素濃度を高める)
↓
・8秒かけて口から細く吐く
↓
・4秒間息を止める
これを数サイクル繰り返します。4秒も呼吸を止めるのが苦しい、怖いという人は2〜3秒から始めていきましょう。
紙袋を当てるはNG
かつては紙袋などを口に当てて吐いた呼気を再度吸うというペーパーバッグという対処法が有名でした。
これは「吐いた二酸化炭素をもう一度吸えるから良い」とされていましたが、窒息による重篤な低酸素血症や場合によっては重篤な症状が起こるリスクがあることが分かっていて、現在は原則禁忌です。
ということで、過呼吸の時に起こっているボア効果という現象についてお伝えしました。
最後までお読みいただきありがとうございました!
パニック障害克服ロードマップはこちらから
https://ashisuto-sekkotuin.com/blog/post-12175
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この記事の編集者
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冨田 公央
・カラダ支援 アシスト整体院院長
・国家資格柔道整復師
・(社)ここからだ発達支援コーチトレーナー
・(社)セロトニン活性療法協会顧問兼講師
・日本自律神経研究会アドバンスマスター
・臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー
・ソマティック心理学会会員
・著書「健康は尾骨が9割」朝日新聞出版社
柔道整復師の国家資格取得後、整形外科病院10年、整骨院4年の勤務を経て2008年に所沢でアシスト接骨院を開業。限定的な施術しかできない保険診療に限界を感じ、2010年に整体院へ移行。
うつや自律神経症状に苦しむ方を対象にした整体を行う一方で、日本パーフェクト整体普及協会の理事として全国の整体師や治療家を対象に技術講座を開催。2015年より、発達障害のお子さんの体のお困り感に特化した整体に取り組み、これまでに2000人以上の親子を支援。現在は治療家を対象にした「発達整体」の講座や、保護者を対象にした「家庭でできる整体講座」を開催。全国のカルチャースクールや保育園、支援事業所、支援学校などで発達の土台の重要性についての講演も行なっている。





