なぜ呼吸法がパニック障害に有効なのか?

こんにちは。
カラダ支援アシスト整体院です。

今回は「なぜ呼吸法がパニック障害に有効なのか?」というテーマでお伝えします。

今回のお話をする前提として脳内の「窒息センサー」の誤作動について知っておいてください。

私たちの脳(主に延髄や扁桃体)には、血液中のCO2(二酸化炭素)濃度を監視するセンサーが備わっています。このセンサーは脳内の血中CO2濃度が上がると「酸素が足りない!このままでは窒息する!」と判断し、呼吸を速めて酸素を取り込もうとします。

パニック障害ではこのセンサーが不具合を起こしてしまい、過敏に働いてしまうことがあります。

実際には酸素が十分にあるのに、わずかなCO2の変化に対しても「窒息する!」と感じてしまいます。これは生命の危機に等しいために脳内で強烈な警報を鳴らします。この警報によって体は交感神経のギアを上げて、生き残るための「戦うか逃げるか」というモードを強制的に起動させます。

そうなると脳内のセンサーが「空気を吸え」と命じるため、呼吸が激しくなって乱れていきます。この激しく乱れた呼吸により、逆に血液中のCO2が減りすぎてしまいます(過換気状態)CO2が減ると脳の血管が収縮し、ふらつきや手足のしびれが起きます。

心拍が上がり呼吸が乱れ、手足がしびれようものなら「このまま◯んでしまうかもしれない」という恐怖に飲まれてしまいます。脳内では「生命の危機だ!」と警報を鳴らしさらに不安が強くなっていく悪循環に陥ります。

対策としての運動と呼吸法

これらは本来、生命維持のために欠かせないはずの警報装置が誤作動を起こすことで生じているため、この警報装置を正常化させることが重要なのです!

そのために必要な取り組みのひとつが二酸化炭素への耐性を上げることなのです。
というと難しく聞こえますが、大事なのは運動呼吸です!

運動をすると一時的に体内のCO2濃度が上がります。日常的に運動をしている人は、脳のセンサーが「CO2が少し増えても死なない」という学習を繰り返しているため、警報装置が誤作動を起こしにくくなります。

呼吸は筋肉を使い、深い呼吸(腹式呼吸)を習慣化することで、二酸化炭素濃度を一定に保つ自律神経の働きが安定します。また、乱れた心拍に対しても深呼吸をすることでその情報が大脳皮質から副交感神経の疑核に届いて、心拍を落ち着かせる方に働きかけてくれます。

世の中には色々な呼吸法が存在しますが、パニック障害に効果的な呼吸法として「吐く時間を長くする」呼吸です。呼吸は吸う時に交感神経が働いて、吐く時に副交感神経が働きます。

吐く時間を長くすることで副交感神経の働きを高め、警報装置を落ち着かせる効果が期待できます。

また、苦しい時はどうしても「吸おう」としてしまいますが、あえて「細く長く吐き切る」ことで、脳に「窒息していない、大丈夫だ」という信号を送り、強制的にアラームを止めることにもなります。

これらはある程度慣れも必要ですので、一回でうまくいかなくても地道に続けていくことで少しずつ効果を感じることができるようになっていきます。くれぐれも焦らずに無理がない範囲で試してみてください!

 

 

 

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この記事の編集者
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冨田 公央
・カラダ支援 アシスト整体院院長
・国家資格柔道整復師
・(社)ここからだ発達支援コーチトレーナー
・(社)セロトニン活性療法協会顧問兼講師
・日本自律神経研究会アドバンスマスター
・臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー
・ソマティック心理学会会員
・著書「健康は尾骨が9割」朝日新聞出版社
柔道整復師の国家資格取得後、整形外科病院10年、整骨院4年の勤務を経て2008年に所沢でアシスト接骨院を開業。限定的な施術しかできない保険診療に限界を感じ、2010年に整体院へ移行。
うつや自律神経症状に苦しむ方を対象にした整体を行う一方で、日本パーフェクト整体普及協会の理事として全国の整体師や治療家を対象に技術講座を開催。2015年より、発達障害のお子さんの体のお困り感に特化した整体に取り組み、これまでに2000人以上の親子を支援。現在は治療家を対象にした「発達整体」の講座や、保護者を対象にした「家庭でできる整体講座」を開催。全国のカルチャースクールや保育園、支援事業所、支援学校などで発達の土台の重要性についての講演も行なっている。

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