~前回からの続きです~
前回、睡眠障害の中でも特に多い、「入眠困難」と「中途覚醒」についてお話ししましたが、今回はそうした睡眠障害に対して、ご自分で出来る対策について、お話していきたいと思います。
睡眠障害に対しては副交感神経が働きやすい環境を整える事、眠気を誘発するメラトニンをしっかりと分泌出来るようにすることが重要です。身体の深部体温が下がらないと副交感神経が働きづらいので入浴の仕方には注意が必要です。熱過ぎるお湯は交感神経を働かせてしまうので、睡眠を整えたい方はぬるめのお湯に浸かりましょう。きちんとお風呂に浸かる方が望ましいですが、時間がなくてシャワーで済ます…なんて時も、熱いお湯をいきなり頭から掛けるのはオススメしません。一度、温まってから深部体温が下がってきた時がリラックス出来るので、熱過ぎるお湯や長時間の入浴など、体温が冷めづらいと睡眠に適した環境が整いません。逆にしゃっきり目を覚ましたいなんて時は熱いシャワーを浴びて交感神経のスイッチを刺激してあげましょう。
睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの元になるのがセロトニンです。セロトニンは日光を浴びた時やリズム運動をすると分泌されやすいので、一日5分で構わないので日光浴をしてもらう事。そしてメラトニンは光を浴びると上手く変換されてくれませんので、夜になったら、部屋の電球やスマホなど光を発するものは極力使用しない事も重要です。照明に白い布を被せて、間接照明にするのもオススメです。
骨格の歪みに関しては自分で直すのは難しいですが、ストレッチなどで筋緊張をやわらげたりするのも有効です。無理なく出来るところから取り組めたらいいですね。