季節の変わり目であるせいもあるのか、近頃は「不眠」でお悩みの方からのご相談が増えています。一口に不眠と言っても「睡眠障害」には種類があり、寝つきが悪い「入眠困難」や夜中に目が覚めてしまう「中途覚醒」などいくつかのタイプが存在します。
そして睡眠の質が全般的に悪く、それらを複合で抱えてしまう方もいるのです。こうなると、眠れない、寝ても起きてしまう、目覚めた時に疲れが取れない、いつも眠いなど、日常生活にも支障が出始めたり、かなり辛くなってしまいます。それも2~3日でおさまって、その後、ぐっすり眠れるようになってくれれば大きな問題はないのですが、1~2週間続くようだと何らかの対処はしておいた方がいいですね。睡眠もリズムが大事なので長引けば、リズムを元に戻すのもそれなりに時間が掛かります。
まず入眠困難ですが、もちろん何か大きな考え事があったり、○○はどうしよう・・・と不安に思うような事があれば、それはなかなか寝付けなくても仕方ないと思いますが、そういうことが思い当たらないとすれば、簡単に言うと睡眠時に必要な副交感神経がしっかり働いてくれていないからです。それと睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」の分泌が充分ではない事が考えられます。そして中途覚醒も副交感神経が上手く働かず、交感神経が優位になってしまっているのは同じです。これは構造的なストレスの観点で言うと骨格の歪みや筋緊張が不意に交感神経のスイッチを入れてしまい、深い睡眠が得られない事が大きな原因です。
長くなりましたので次回に続きます。