起立性調節障害が今、増えるのは… 後編

~前回からの続きです~

緊急事態宣言やまん延帽子措置の影響で学校の分散登校や授業のオンライン化など、毎日決まった時間に起きて決まった時間に登校することでリズムを作っていますが、それが狂うことによって、睡眠や生活リズム自体が狂ってしまいます。学校から配布されるタブレットなども、便利ではありますが、その反面、通信機器ならではの電磁波と光のストレスがつきものです。自宅では元々、使わせてもらえない子どもたちも学校から配布されることで、タブレットが身近なものになりつつあります。

夜にこういった通信機器を使うと目から入ってくる光を浴びることで眠気を誘発するメラトニンが出づらくなってしまいます。結果、眠気が起きないので、就寝時間がどんどん遅くなっていき、それがエスカレートしていくと昼夜逆転につながります。そうなると朝や日中は交感神経がなかなか働かないので、起きることが難しく、またなんとか起きられても、身体が目覚めていないので、活動することが出来なくなってしまうのです。

実際このパターンで体調を崩し「起立性調節障害」と診断を受けた方を沢山見てきています。ですが私はこの傾向はまだまだ続くだろうと思っています。PC、スマホ、タブレットはさらに普及していくでしょうし、世の中が便利になればなるほど、身体はついていけず、健康を保つのが難しくなっていく気がしてしまうのです。それなりに時間かけて乱れていきますので、一度リズムを崩すと元に戻すのにはそれなりに時間がかかります。(元には戻ります)それゆえ、そうなってしまう前に上手くコントロールしてあげられるのが、一番望ましいのですが、思春期のお子さんには、これがなかなか難しいんですよね。

自ら望まなくても、時代の流れには逆らえない部分もありますし、自分で防衛していかないといけない時代に入ってきているのかもしれませんね。今、自分に出来る対策からやっていただけたらと思います。

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