~前編からの続き~
重心の前方、後方のバランスを保つために、膝が常に少し曲がっている状態なのです。膝が曲がっている状態は太ももの裏側のハムストリングという筋肉が常にちょっと縮こまっている状態ですし、膝の関節面も重心軸が狂い、まっすぐではないので、膝に負担が掛かっているのです。
では足首はどうでしょう。これも重たいお腹に引っ張られてしまいますので、対抗するために反り返るように後方重心になります。この時、体重はかかとに乗ってきます。通常、足底は土踏まずがアーチを形成して、クッションの役割を果たしてくれますが、かかと重心になってしまうと、そのクッション機能がうまくはたらいてくれませんので、かかとに負担が掛かってしまうのです。
これはもちろん妊婦さんだけでなく、こういった体型の方には起こり得るのですが、時間をかけて体型を作り上げてきた来た方と違い、妊婦さんの場合、性質上、急激に体重の増加が起こるので、体を支える筋力が追いつかない事が多いのです。
妊娠は人生の中でも特別にビッグなイベントですし、仕方がない部分もありますが、こうした身体の痛みもストレスになってしまうので、あまりにお辛い場合はきちんとケアした方がいいと思います。
ちなみに当院で妊婦さんの膝もかかとの痛みも、腰痛も施術に対応していますので、お困りの妊婦さんはお気軽にご相談を!!