だいぶ前に、病気になる機序は酸化・糖化・炎症だとお伝えしてきました。
今回は「炎症」についてお伝えしようと思います。
炎症とは細菌やウィルス、あるいはケガや病気など何らかの刺激によって組織が損傷した際に体を守るために起こる防御反応です。
炎症には急性炎症と慢性炎症があります。
急性症状の5大兆候として発熱・発赤・主張・疼痛・機能障害があります。
これは骨折や捻挫などケガした時を思い浮かべてもらうとわかりやすいですよね。
骨や靱帯の組織が壊れると見る見る赤くなってきて腫れて熱感をもち、強い痛みを訴えます。当然動かすことが出来ないので、機能障害も起こります。
一方、慢性炎症は高齢者の膝痛のように強い熱感や発赤は伴わないですが、腫れぼったく、痛みもあって満足に歩くことができなくなります。
こうした慢性炎症は内臓でも起こります。代表的なのが腸の炎症です。
腸の慢性炎症は嘔吐や腹痛を起こすほどではないため、ほぼ自覚症状がありません。しかし、腸内で炎症が起こると、本来は体外に排出されるべき有害物を体内に侵入させてしまいます。するとその有害物によってさらなる炎症が起こります。
こうした気づかないレベルの炎症は上咽頭や口腔でも起こりやすく、3大炎症スポットといわれ、脳のシステムエラーを引き起こし様々な不調の原因となっています。
今回はこの「慢性炎症」の対策についてお伝えします。
医療機関で調べても原因が不明でなかなか改善しない不調がある時には、こうした「自覚できない炎症が起きていないか確認する」という選択肢を持っておかないと、ゴールのないドクターショッピングをすることになってしまいます。
チェックしてみよう
☑️毎日お酒を飲む
☑️便秘または下痢気味
☑️歯槽膿漏や虫歯が多い
☑️喉が弱い
☑️口内炎ができやすい
☑️慢性鼻炎
☑️常にどこかが痛い
☑️ポテトチップスなどお菓子をよく食べる
☑️揚げ物が好き
☑️焼肉やバーベキューが好き
☑️調理に使っている油を気にしたことがない
☑️清涼飲料水やジュースをよく飲む
☑️デジタルデバイスを1日5時間以上使用している
3つ以上当てはまったら体は炎症体質になっているかもしれません。
日常生活を見直してしっかりと対策をしましょう!