良い人という病1

こんにちは。

カラダ支援アシスト整体院の冨田です。

有名な話ですが、「世界中の全資産の8割は2割の富裕層が持っている」とか、「大きな企業の売り上げの8割は2割の商品によって生み出されている」とか、「どんなに大きな家にいても1日の8割は2割の場所で過ごしている」といったように、世の中には「2:8の法則」(パレートの法則)というのがあります

自然界では「働きバチ」とか「働きアリ」という言葉があって働き者のように思える蜂やアリの世界でも、実際に餌を運んで働いているのは2割程度で、残りの8割は右往左往しているだけで何もしていないといいます。

残念ながら人間の会社や組織でも同じことが起きています。ほとんどの人がなんとなく働いていて、一生懸命働いている人、生産性のある仕事をしているのは2割の人です。反対に自分が責任を負わない、損をしたくない、できる限りエネルギーを使わずに楽して同じ報酬を手にしようとする「ずるい人」たちも2割います。そのずるい人たちが楽をした分を補うように「良い人」と言われる人たちがいて、その良い人たちのほとんどが一度は自律神経の不調に悩まされます。

良い人、ずるい人、細かい人、大雑把な人、慎重な人、大胆な人、ポジティブな人、ネガティブな人、人の「性格」は様々ですが、性格というのは遺伝要素+自分の本能的な感覚+社会性の脳から出来上がっています。

実は病気や不調も同じく両親から受けつがれたDNAと生後の環境によって作られています。

本来はこれらをひっくるめて

「個性」

と言うのですが、おそらく世の中の多くの人が、これを分けて考えているので「性格」というのは生きグセ、思考グセのことで、体の不調は突然襲ってくるもので生活習慣などが要因で性格とは「別の問題」として捉えられがちです。

うつや自律神経症状は性格との関連が深いと思えても、一般的な痛みや病気に対しては、性格はあまり関係ないという認識になっていることが多いようです。

しかし、実際にはすべての病気・不調と性格は相関関係があって、個性の一部でもあるのです。

その前提で考えると「良い人」というのは性格でもあり、ある意味症状でもあり、人によっては「病」とも考えられます。

もちろん「他者のため」に喜びを感じて、何もストレスがない(身体反応もない)というのは別です。誰しもが「誰かのために」という貢献に喜びを感じるようになっているので、それを無理なくやれている人も大勢います!

ここでいう「良い人」は本人が望んでいないのにそのレッテルを貼られてしまい、そこから脱することができない状態を言います。本当は望まないのに、自分の本音、欲求を抑え込んで社会に適応しようとしている、これはもはや「症状である」と言えます。

長くなってしまったので次回に続きます!

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

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