発達に関わるカラダのお話シリーズの第3弾として今回は”手の使い方”のお話をさせていただこうと思います。発達に未熟な部分のあるお子さんによくみられる共通点として”手”が不器用であるという事が挙げられます。例えば折り紙などのような手先の細かい作業が苦手で、時間が掛かりすぎてしまったり、上手く出来ずに途中で投げ出してしまうような事があると思います。さらに食事の時間にはお箸やコップなどを上手く使う事が出来ずに、こぼしたり、ひっくり返したりというようなことも・・・
お子さんのこのような行動をやる気や不注意の問題と決め付けて叱ったりしていませんか?もちろんお子さんですから不注意でケアレスミスをすることはあると思いますが、もしこれが身体の機能的な問題が原因だったら・・・
少し気の毒ですよね?神経の伝達が未熟で手指の操作がおぼつかないことや、指の関節の可動域が狭くてしっかり曲がっていないということもあるんですよ。本人はその状態で今まで使ってきたのでそれが当たり前ですし、いつもそばにいて見ているはずの親御さんも意外と気づいていない事が多いです。
手の指がしっかり曲がってくれなければ、手を思いどおりに使えず、握力も低いはずですし、何かをつかんでそれを細かく動かしたり微調整するのは難しいですよね。思い当たる方はお子さんをよく観察していただき、手をとって指を曲げてあげてみてください。途中で引っ掛かってそれ以上曲がらない・・・というようなことがあれば機能的な問題を抱えてることがあります。その場合には関節がしっかり動けるように調整してあげる必要があります。そのようなケースでは是非、我々専門家にご相談下さい。