前回からの続きです。
前回、家と人間の身体には共通点が多くないですか?というお話をしました。今回もさらに共通点を挙げていきたいと思います。
例えば、地震って建物にとっては天敵ですが、最近では対策を施した住宅が増えてきていますよね。
代表的なものが、「耐震構造」や「免震構造」です。
あくまでも私の解釈なので、間違っているかもしれませんが、「耐震構造」は建物を補強することによって、頑丈にして地震で起こる揺れや衝撃から身を守ろう…という考え方で、
「免震構造」は基礎などがフリーに動いて揺れや衝撃を逃がすことで、吸収してしまおう…という考え方だと思います。(違っていたら教えて下さい。。)
実はこれ、人間の身体でも同じことが起きているんです。骨格でいえば、関節の内部には適度な隙間があって、それが「遊び」になって、重力や衝撃を吸収して逃がしているんです。
ところが、一定の負荷を越えて関節に無理が生じてくると、今度は周囲の組織が固まることで補強をして関節を防御しようとします。つまり、耐震構造の考え方ですよね。
これである程度のところまでは頑張れるのですが、限度を超えて放置されてしまうとまた壊れてきます。なぜなら、ガチガチに固まっているので、衝撃をモロに受けてしまうので余裕が無いんです。
ですから人間の身体も免震構造のように、衝撃を逃がせる状態が本当の意味で健康でありベストだと思います。この状態であれば、転倒や捻挫のような外傷がない限り、簡単には壊れません。
我々も骨格をこの状態にするべく、日々、施術に奮闘しています。もちろん、身体の問題は骨格が原因なだけではありませんが、建物と同じで土台や骨組みが正常でなくなっていたら、痛んでくるのも仕方ないと思いませんか?
アシスト整体院 鈴木