間違えていない?パニック発作時の呼吸

こんにちは。
カラダ支援アシスト整体院です。

パニック発作の時には呼吸が浅く激しくなるため、周囲の人は焦ってしまい、つい「ゆっくり深く息を吸って」というアドバイスをしてしまいます。

 

でもこれ、かえって悪化させてしまうことがあります。

パニック発作時の息苦しさは酸素が足りていないと誤解されがちですが、実は足りていないのは二酸化炭素です。

私たちが生きていく上で欠かせない「呼吸」の目的は、大気中の酸素を取り入れて、体内で発生した二酸化炭素を吐き出すことです。

そのため、一般的には二酸化炭素は不要で酸素が必要なものという認識をされがちですが、パニック発作時に起きる息苦しさは、「酸素が足りない」のではなく、過剰な呼吸(過換気)によって「二酸化炭素(CO2)が体外に出すぎてしまうこと」が根本的な原因です。

この仕組みを詳しく説明します。

過換気(過呼吸)のメカニズム

  1. 二酸化炭素の急激な低下(低炭酸ガス血症)

    パニック発作時の激しい呼吸によって血中の二酸化炭素が激減すると、血液がアルカリ性に傾きます呼吸性アルカローシス)。

  2. 脳血流の低下と酸素の受け渡しブロック

    血液がアルカリ性になると、脳の血管が収縮し、さらに赤血球のヘモグロビンが酸素をガッチリ掴んで離さなくなります。これをボーア効果といいます。

  3. 脳が「酸素不足」と錯覚する

    結果として、体内には酸素が十分ある(あるいは濃度が高い)にもかかわらず、脳や末梢組織に酸素が届かなくなり、脳は「酸素が足りない!もっと吸え!」とパニックを起こしてさらに呼吸が激しくなる……という悪循環に陥ります。

ですから、「二酸化炭素を体内にしっかりと留め、血中濃度を元に戻してあげること」が、発作を鎮める最大のポイントになります。

こうした仕組みを理解した上で、パニック発作時には適切な呼吸を行うことが大事です!

呼吸法のポイント

一般的な深呼吸は大きく吸って吐くという流れですが、パニック発作に効果的な呼吸法は「大きく吸う」のではなく「細く長く吐く、あるいは一時的に呼吸を止める」です!

パニック発作になると「深く吸って!」と言われがちですが、これをやるとさらに二酸化炭素が抜けて悪化します。
「吸う」ことよりも、まずは「しっかり吐ききる」「吐く時間を吸う時間の2倍以上にする」ことが重要です!

過去にはビニール袋や紙袋を当てさせて二酸化炭素を再吸収させるようなことが推奨されていた時代もありますが、現在は酸欠や心停止のリスクがあるため、医療現場やガイドラインでは原則非推奨(禁忌に近い扱い)となっています。

具体的な方法

「吐く」ことから始める呼吸

呼吸の初めをまず「吐く」からスタートします。
8秒かけて吐いていき、5秒かけて吸う。
吸う方(交感神経)が短く、吐く方(副交感神経)が長くなるようにします。

ボックス呼吸法
吸う・止める・吐く・止めるを同じ秒数で行う。息を「止める」時間を作ることで血中のCO2濃度を高めますあるいは、5秒かけて吸い、4秒止めて、8秒かけて吐く、4秒止めるといった感じで行います。

 

いずれも無理なく、何かの不調が出る場合にはすぐに注視してください!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

パニック障害克服ロードマップはこちらから
https://ashisuto-sekkotuin.com/blog/post-12175

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この記事の編集者
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冨田 公央
・カラダ支援 アシスト整体院院長
・国家資格柔道整復師
・(社)ここからだ発達支援コーチトレーナー
・(社)セロトニン活性療法協会顧問兼講師
・日本自律神経研究会アドバンスマスター
・臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー
・ソマティック心理学会会員
・著書「健康は尾骨が9割」朝日新聞出版社
柔道整復師の国家資格取得後、整形外科病院10年、整骨院4年の勤務を経て2008年に所沢でアシスト接骨院を開業。限定的な施術しかできない保険診療に限界を感じ、2010年に整体院へ移行。
うつや自律神経症状に苦しむ方を対象にした整体を行う一方で、日本パーフェクト整体普及協会の理事として全国の整体師や治療家を対象に技術講座を開催。2015年より、発達障害のお子さんの体のお困り感に特化した整体に取り組み、これまでに2000人以上の親子を支援。現在は治療家を対象にした「発達整体」の講座や、保護者を対象にした「家庭でできる整体講座」を開催。全国のカルチャースクールや保育園、支援事業所、支援学校などで発達の土台の重要性についての講演も行なっている。

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