お水の飲み過ぎに注意!

こんにちは。
カラダ支援アシスト整体院です。

暑い時期になってきました。
熱中症や脱水対策に水分補給を意識される方が増えていると思いますが、がぶ飲みしたり、短時間に大量に水を飲みすぎると、体液中のナトリウム濃度が低下し、低ナトリウム血症を起こしてしまうことがあります。

これは単に「塩分不足」ということだけではなく、脳や神経の機能に大きな影響を与える生理学的現象なので注意が必要です。

血液中のナトリウム濃度は通常 135〜145 mEq/L に維持されています。大量の水を飲むと、ナトリウムの総量は変わらずに水分だけが増えるため、血液が薄まります。

単純にスープやお味噌汁を思い浮かべてもらえばわかりやすいかと思います。
入れた塩分の量に対して水分が多くなれば味は薄くなります。

人の血液や体液は単純な水だけでできているわけではないので、ナトリウムやカリウム、マグネシウムといったミネラルも含まれて全身を巡っています。

ナトリウムは細胞外液の主要な電解質です。低ナトリウムになると細胞外液の浸透圧が低下するので、水が細胞内へ移動します。つまり細胞が膨らみます。細胞内での浮腫みが起こるのです。

また、健康な腎臓は1時間あたり約0.8~1.0L程度の水を排泄できます。しかし、スポーツ中の過剰な水分補給、健康法による大量飲水、精神疾患に伴う多飲などで、短時間に数リットル飲むと排泄が追いつきません。結果として体液が薄まりナトリウム濃度が低下することがあります。

一番良くないのは脳浮腫です。脳は頭蓋骨という硬い骨に囲まれた中にあります。そのため脳細胞が膨張すると、脳全体がむくんだ状態=脳浮腫になります。

こうした問題が低ナトリウム血症によって起こってしまうのです。

 

具体的な症状として

軽度の場合
脳細胞の軽度な浮腫が原因で以下のような症状を起こすことがあります。

・頭痛
・動悸

・集中力低下
・倦怠感
・眠気
・息苦しさ
・不安

 

中等度の場合
神経細胞の活動が障害され始めます。

・吐き気
・嘔吐
・めまい
・ふらつき
・混乱
・強い不安感

 

重度の場合
脳圧が上昇し場合によっては生命に関わることがあります。

・意識障害
・痙攣
・昏睡
・呼吸停止

 

低ナトリウム状態になると、脳機能の低下・自律神経の乱れからパニック発作のような症状が出ることもあります。

 

パニック障害の患者さんの対処法として水を飲むことがありますが、「水をたくさん飲んだあとに調子が悪い」という訴えをする方もいます。そうしたケースでは、このような水分の過剰摂取によるナトリウム不足や電解質不足も考慮する必要があります。

対策

水だけでなく塩分も重要!

私たちの体は、水分・ナトリウム・カリウム・マグネシウムなどの電解質のバランスで機能しています。特に運動時や猛暑により、発汗量が増えた時には水だけ補給すると血液が薄まりやすくなります。

そのような時には適度な塩分摂取が必要です!
緊急時にはスポーツドリンクや経口補水液などすぐに吸収されるものを飲む方が良いかもしれませんが、日頃からの熱中症・脱水対策としてお水1リットルに対して1g程度の海のお塩を入れたものを飲むことをお勧めします!
食塩はNGです。必ず海のお塩を使用しましょう。海のお塩にはナトリウム以外にもマグネシウムなどのミネラルが含まれています。

 

低ナトリウムが起こりやすい人

・パニック発作の対策で水を大量に飲む人
・マラソンなど長時間運動する人
・極端な健康法で大量飲水する人
・高齢者
・利尿薬を服用している人
・抗うつ薬や抗精神病薬を服用している人

などは注意が必要です。

 

 

低ナトリウム血症の本質は、「水が多すぎて血液が薄まり、脳細胞が膨張すること」です。
症状は頭痛 → 倦怠感 → 吐き気 → 混乱 → 痙攣 → 昏睡という流れで重症化し、急激な低下では命に関わります。

特に不安障害やパニック障害の方で、「健康のために水をたくさん飲む」を実践している場合は、過剰な飲水がかえって体調悪化の原因になることもあるため、体重・発汗量・活動量に応じた適切な水分と塩分やミネラルの摂取が重要です。

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

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この記事の編集者
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冨田 公央
・カラダ支援 アシスト整体院院長
・国家資格柔道整復師
・(社)ここからだ発達支援コーチトレーナー
・(社)セロトニン活性療法協会顧問兼講師
・日本自律神経研究会アドバンスマスター
・臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー
・ソマティック心理学会会員
・著書「健康は尾骨が9割」朝日新聞出版社
柔道整復師の国家資格取得後、整形外科病院10年、整骨院4年の勤務を経て2008年に所沢でアシスト接骨院を開業。限定的な施術しかできない保険診療に限界を感じ、2010年に整体院へ移行。
うつや自律神経症状に苦しむ方を対象にした整体を行う一方で、日本パーフェクト整体普及協会の理事として全国の整体師や治療家を対象に技術講座を開催。2015年より、発達障害のお子さんの体のお困り感に特化した整体に取り組み、これまでに2000人以上の親子を支援。現在は治療家を対象にした「発達整体」の講座や、保護者を対象にした「家庭でできる整体講座」を開催。全国のカルチャースクールや保育園、支援事業所、支援学校などで発達の土台の重要性についての講演も行なっている。

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