こんにちは。
カラダ支援アシスト整体院です。
前回、年相応の壁は安全領域を広げていくためにとても大事だというお話をしました。
最近は便利になりすぎて壁に立ち向かう気力すらないお子さんも増えています。
それは本来持っている能力の可能性を狭めてしまうだけでなく、ストレス耐性の脆弱さにもつながるということをお伝えしました。
今回は逆に安全領域を見誤っていないか?
というお話です。
というのも、最近オーバーワークになっているお子さんが多いような氣がしていて。。。
安全領域の壁は壁を乗り越えることで、少しずつ広がっていきます。
だから壁は「安全領域のちょっと外」が理想的なんです。
例えば滑り台が怖くて滑れなかった子にとって初めて滑れたときは安全領域の少し外を体験したことになります。
そうなるとその子の安全領域は広がって、次には頭から滑っていくようになったりします。そうやって安全領域は広がっていき、ストレス耐性も上がっていきます。
わりと遊びの中には安全領域を広げていくチャンスがたくさんあるのです1
でも、滑り台を初めて滑った子にバンジージャンプをやれっていうのは「安全領域の少し外」ではなく「だいぶ大外」になりますよね。
だいぶ外はもうただのストレスでしかないんです。
で、大事なことは安全領域は能力面だけはなく、エネルギーも安全に使える領域があるということです。
最近のお子さん、特に発達の課題を抱えたお子さんたちの中にはお子さんの発達を促すために様々な取り組みをされているご家庭も増えていて、そのこと自体はとても素晴らしいことなのですが、お子さんの体力やエネルギーの部分が見られていないために、オーバーワークになっているケースが見られることがあります。
例えば勉強が苦手なお子さんにとって受験はだいぶ外かもしれませんし、恐怖麻痺反射があるお子さんにとっては空手など格闘技はだいぶ外かもしれません。
また塾に体操教室にお絵かき教室にサッカースクールとスイミングと1週間のほとんど何かしらの取り組みでやることがいっぱいという状態もだいぶ外かもしれません。(もちろん取り組み量とエネルギーが一致していれば問題ありません)
大事なことは大人や周囲のお友達を基準に取り組みを考えるのではなく、お子さんお一人お一人、得意なこと、好きなこと、代謝特性からエネルギー量まで個体差が大きいので、その子に見合ったことができているのか?を最優先に考えてあげることが大切です!
もちろんこれは大人でも全く同じことが言えますので、その取り組みや目標がどんなに「良いこと」だとしても今の自分にとって大外になっていないか?そして自分のエネルギー量をみることも忘れないでくださいね!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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この記事の編集者
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冨田 公央
・カラダ支援 アシスト整体院院長
・国家資格柔道整復師
・(社)ここからだ発達支援コーチトレーナー
・(社)セロトニン活性療法協会顧問兼講師
・日本自律神経研究会アドバンスマスター
・臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー
・ソマティック心理学会会員
・著書「健康は尾骨が9割」朝日新聞出版社
柔道整復師の国家資格取得後、整形外科病院10年、整骨院4年の勤務を経て2008年に所沢でアシスト接骨院を開業。限定的な施術しかできない保険診療に限界を感じ、2010年に整体院へ移行。
うつや自律神経症状に苦しむ方を対象にした整体を行う一方で、日本パーフェクト整体普及協会の理事として全国の整体師や治療家を対象に技術講座を開催。2015年より、発達障害のお子さんの体のお困り感に特化した整体に取り組み、これまでに2000人以上の親子を支援。現在は治療家を対象にした「発達整体」の講座や、保護者を対象にした「家庭でできる整体講座」を開催。全国のカルチャースクールや保育園、支援事業所、支援学校などで発達の土台の重要性についての講演も行なっている。





