前回の続きです。
これから夏本番に向けて制汗スプレーなどが使用されると思いますが、制汗スプレーには塩化アルミニウムが含まれており、乳がん患者と制汗スプレーの使用量に相関があるという報告もあります。制汗スプレーに限らず、アルミニウムは色々なところで体に入ってきてしまいますので、今回はその対策についてお伝えします。
要因と中毒症状
アルミニウムを取り込む要因として、ワクチン、制汗剤、日焼け止め、ローション、ベーキングパウダー、たばこのフィルター、アルミの調理器具、缶ビール、缶ジュース、缶詰、消臭剤、乳化剤、水道水、下痢止めなど、様々なところから体内に入り込んでしまいます。
中毒症状としては胃痛、胃潰瘍、食欲低下、吐き気、けいれん、脾臓の痛み、口渇の他にも、神経毒性があり、特に海馬を攻撃してしまうので、見当識障害、記憶障害、認知症、アルツハイマーなどにも関与しています。
アルミニウムは急性の毒性は低いので、すぐにどうこうはなりにくいのですが、排毒されにくいため、どんどん蓄積していって、その人のキャパシティを超えたときに、様々な症状として表われます。
もちろん、これらの症状は別の要因でも起こりえますが、アルミニウムでも引き起こされてしまうということを知っておいて、いろいろ取り組んでいても体の調子が上がらない場合にはこうした「重金属の害」についての視点も持っておいてください。
・制汗剤の使用を控える
・アルミ缶の飲み物や缶詰食品の過剰摂取を控える
・浄水器をつける
・ケイ素をとる
・マグネシウムを摂る
・重金属検査を受ける
基本的に取り込まないことが大事なので、制汗剤や缶ビールなどアルミの要因となっているものは排除していきましょう。意外と水道水に残留しているので、浄水器をつけるだけでも違ってきます。それでもすでに体内に入り込んでしまっているアルミニウムのデトックスにはマグネシウムとケイ素が重要です。
マグネシウムは調理のお塩や水をマグネシウムの多いものにしたり、サプリメントもあります。また、エプソムソルトという入浴剤がAmazonなどでも購入出来るので、入浴時に皮膚から吸収することも期待できます。
ちょっと聞き慣れないですが、「ケイ素」にもアルミニウムを排出させる働きがあるので、ケイ素が多く含まれているスギナ茶や、ケイ素サプリでも摂取できます。
最後に、制汗剤スプレーに関しては、乳がんとの相関を訴える報告以外にも、研究として信用に値しないという研究者や医師もいるようです。これをどのように捉えるかは個人の問題ですが、世の中の事象の全てが科学的に解明されていなくても、因果関係があることってたくさんあるので、わずかでもそのような関連性が示されているのなら、使用を考えるべきだと思います。
あれこれしてみても不調が変わらない時には一度、専門のクリニックなどで残留重金属検査を受けてみることもおすすめします!ほとんどが保険外実費なのでお金はかかってしまいますが、一生のうちに一度くらいはこうした検査を受けておくことも大事だと思います!