こんにちは。
自律神経・発達障害専門整体院
カラダ支援アシスト整体院です。
前回の続きで交感神経の働きについてお伝えしたいと思います。
人間社会では社会生活を送るレベルでの交感神経反応と、ストレス時の「戦うor逃げる」レベルの反応があります。
朝起きて家事をしたり、仕事や学校にいけるのは交感神経が働いてくれるからです。
この時の交感神経はいわゆる日常の社会生活で必要なレベルです。
ところが、何らかのストレスが生じた際にはそのレベルでの交感神経反応では生き残れないかもしれないため、「戦うor逃げる」レベルまでギアを1つ上げます。この時にはじめて全力で戦うか逃げるための大きな身体反応が起こるのです。
それが血圧上昇 心拍上昇 瞳孔散大 血管収縮 内臓機能低下 筋緊張増大
といった反応です。これらは運動をする時も同じで、全力で身体を動かすために必要な身体反応なのです。
そしてこれは体にとっては短期的な反応を前提としているのですが、人間社会ではストレスが長期化しやすいため、この身体反応がおさまる機会を見失い、結果的にパニック発作や不眠、めまい、肩こり、頭痛といった症状に繋がってしまうのです。もちろん神経の酸欠もここで起こります。
自律神経の不調を抱えている方の多くは、何らかの理由でカラダが交感神経のギアを上げざるを得ない状況になっていて、それが長期化したり、あまりにショッキングな出来事だった場合には、たとえその出来事が終わったとしても、反応が解除されないまま身体化が続いてしまうことがあるのです。
それが続くと、やがてエネルギーが消耗していき交感神経も副交感神経も働けない状態になってしまうのです。
学校にしろ、家事育児にしろ、会社にしろ、元の活動に戻るためには交感神経がしっかりと機能しなければならないのですが、このように交感神経のギアが上がったままの状態が続いてしまうと、その回復のために副交感神経の機能を上げるための生活習慣を作る必要があります。
しかしストレスが長期化したケースでは副交感神経の働きを上げるための時間が必要となります。
主に休息です。
それが必要だったとはいえ、長期化した場合、今度は交感神経を正しく働かせることが難しくなってしまうのです。
こうした違いを知っていただいて、交感神経が働くことが良くない、副交感神経が働けば良いということではないということを知っていただくと、自律神経の不調を抱えた際に交感神経が過剰なのか?副交感神経が過剰なのか?交感神経が上がれないのか?どのような状態にあるのか?をしっかりと判断した上で必要な取り組みを選択しなければなりません。
近年、自律神経専門ですという整体院整骨院が増えていますが、多くはただマッサージをして血流を良くすれば副交感神経が働くようになって良くなるという浅い考え方でのアプローチです。自律神経の取り組みにこれさえやっておけばというテンプレート的なことはありません。
どのような検査を行ってどのようなアプローチをするのか?しっかりと問い合わせてから行かれることをお勧めします。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!