尻もちをつくとアゴが痛くなる?

転倒をして「尻もち」をついてからどうも顎関節(アゴ)の調子が悪い・・・と訴える方がここ最近だけでも2例ありました。一見、あんまり関係がないように思える、骨盤と顎関節ですが実は関係が大アリなんです。

ではどう関係しているのか?ポイントは転倒で骨盤を打ってからすぐに出る訳ではなく、大抵、数日経ってからアゴの症状が出てくるというところです。

尻もちでお尻まわりの骨を強打すると、イスに腰かけようとしても、ぶつけた所の骨が痛いですよね?例えば、転倒でお尻の右側の座骨をぶつけたとしたら、座るときに痛くないように無意識に(あるいは意識的に)お尻の左側に体重を乗せてしまいます。それにより、上半身は左に傾き、重心も左側に乗ります。

ここからが不思議なのですが、顎関節の機能の特性として歯を食いしばる(アゴの関節を閉じる)際に均等に噛んでいるつもりでも重心の乗った側の方を強く噛んでしまうのです。傾きグセがあると均等ではなく、毎回、同じ側を強く噛んでいることになりますので、段々とアゴがずれてきてしまうのです。

もちろん、これは転倒をしなくても日頃の姿勢などで身体の歪みが強い人にも当てはまります。顎関節症はストレスや自律神経の不調の影響も当然ありますが、骨盤から背骨にかけて歪んでいる人、側弯症(そくわんしょう)の人、股関節に悪さがある人などにも顎関節症は起こりやすいのではないかと思います。

なんとなくアゴに違和感がある・・・という方は姿勢を見直してみてくださいね!

 

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