こんにちは
カラダ支援アシスト整体院です。
前回に続き「セロトニン活性を受けたのに全然良くならない」という内容についてです。
主訴が動機やパニック・胃痛などで、その原因がパワハラ上司、モラハラ夫、陰口や無視をしてくるクラスメイトなど対人関係で生じている場合、こうした症状が解決解消に向かうためには段階が必要で、まずは不規則に襲ってくる症状を無くすことが最優先だとお伝えしました。
適切な取り組みをしていけば、こうした状態から少しずつ回復していけます!
しかし、いざ職場や学校に復帰するという時に起こるのが、
仕事に行って上司の威圧的な言葉や自分を嫌っていることをむき出しの表情をされたらまた動機がしてきた。
学校に行ったらいつものメンバーがやっぱり無視してきたり、聞こえるか聞こえないくらいの声でこっちを見ながらヒソヒソ話をしていたのを見て腹痛がでてきた。
と言って、「セロトニン活性を受けているのに全然良くならない」という結論になってしまうのです。
ストレスというのはもともと「生命の危機」と感じた時に起こる反応なんです。
例えば空腹のトラが目の前にいたら、生命の危機ですよね。
どんなに健康な人でも心拍上昇、血圧上昇、呼吸の乱れ、筋緊張、胃腸運動の低下、血管収縮、瞳孔散大が起こります。
これは異常ではなく極めて正常な反応です!
つまり動機やパニック、腹痛のような身体症状が起こって当然なのです。
現代社会のストレッサーはトラではなく対人関係が多いので、特定の人の前に行けばトラの前にいるのと同じ身体反応が起こるわけです。
じゃあ、トラの前に行ってもこうした反応が起こらなくなるためにはどうすれば良いのか?
せめて猟銃くらいは持っておきたいですよね。それでもやっぱり命がけですので、心拍は上がるでしょう。
全く動じないレベルになるとしたら、トラに対して子猫を相手にするくらいの能力を身につけるしかありません!
つまりパワハラ上司や意地悪クラスメイトが仕掛けてくるあらゆる行動に、余裕で対処できるくらい絶対的な能力、スキルを身につけることでしか、その反応を出さないようになる方法はありません。
なんども言いますが、トラの前にいけば身体反応が起こるのは全くもって正常な反応です。
つまり体調を崩す前の能力のまま復帰すれば当然ですが、ストレッサーとなる人の前に行けば身体反応は起こるのです。
そしてそれは病気や異常ではなく正常な反応なのです。
それが出なくなることを治ることとするなら、その対処能力を身につけるためにかなりの取り組みが必要になります。
ここのゴール設定で誤解されてしまうと「施術を受けても全然良くならない」ということになってしまいます。
前回の記事で書いたように、自宅にいても不規則に動機が起こったり、心拍が上がったり腹痛がおきてしまうというのであれば、それは異常だし、それは治すべきだし、回復させることは可能です!
ただ、当院ができるのはそこまでです。
逆に、万が一それをゼロにできるという人がいたらノーベル賞モノですので、僕も受けてみたいです!
長くなったので次回に続きます。
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この記事の編集者
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冨田 公央
・カラダ支援 アシスト整体院院長
・国家資格柔道整復師
・(社)ここからだ発達支援コーチトレーナー
・(社)セロトニン活性療法協会顧問兼講師
・日本自律神経研究会アドバンスマスター
・臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー
・ソマティック心理学会会員
・著書「健康は尾骨が9割」朝日新聞出版社
柔道整復師の国家資格取得後、整形外科病院10年、整骨院4年の勤務を経て2008年に所沢でアシスト接骨院を開業。限定的な施術しかできない保険診療に限界を感じ、2010年に整体院へ移行。
うつや自律神経症状に苦しむ方を対象にした整体を行う一方で、日本パーフェクト整体普及協会の理事として全国の整体師や治療家を対象に技術講座を開催。2015年より、発達障害のお子さんの体のお困り感に特化した整体に取り組み、これまでに2000人以上の親子を支援。現在は治療家を対象にした「発達整体」の講座や、保護者を対象にした「家庭でできる整体講座」を開催。全国のカルチャースクールや保育園、支援事業所、支援学校などで発達の土台の重要性についての講演も行なっている。






