人の不調と健康を考えた時に、なぜ義務教育の必須科目に心理学と基礎医学を入れないのか、不思議でなりません。
この2つが義務教育に入っていれば、9年間でかなりのことが学べます。そもそも体の問題、心の問題は「人生の悩みの大半」を占めます!
その背景にはみんな自分のことなのに、体の仕組み、心の仕組みを知らされていないというのがとても大きいように感じます。
当院には特に自律神経の問題や、発達のお悩みを抱えた方がいらっしゃります。多くは脳や内臓には異常なし・原因不明と言われます。異常なしと聞いて安心できる人もいますが、異常がないのに症状が変わらないことに不安を感じ、病院で原因がわからないのだからもう治らないのでは?とますます症状が悪化してしまうケースもたくさん見てきました。
なので、初回問診時に時間をかけて体の仕組みや精神的なこと、感情などが体に起こす反応についてもお伝えします。そうした話を聞くことで、自分の体、我が子の体がなぜこんな風に症状やお困り感を抱えているのか?その理由がわかるだけで、少なくとも不安はかなり小さくなりますし、何をすれば良いかが見えてきます。
もし、これが義務教育の中で培った心身の基本的な知識があれば、当院のようなところまで来なくても、様々な病気がもっと減ると思うんです。
お医者さんは個人では対処できない病気や外科的な処置などをする専門家であればいいので、国家予算60兆円のうちの40兆円も占めている医療費を大幅に削減できます。
また、心の仕組みがわかれば、いじめ問題や虐待、依存症なども今よりもずっと減らすことが可能なはずです。もちろんそれだけで全てが解決というほど簡単な話ではないことも承知の上ですが、それでも知識ができる予防策はかなり大きいと思っています。
体の仕組み、心の仕組みを知ると、人はみんな「全然違う」ということが今よりも深く当たり前になって、他者への理解が増えます。
同時に許せる部分が増えるのです。
で、最近はこんな突拍子もない話と「全く同じこと」を言われている方にお会いすることができ、すごく嬉しくて、とても良いご縁をいただくことができました。
今年は本当に色々とあって、空回りも多く、かなり落ち込んだりもしました。初めて占いやスピリチュアルカウンセリングなども受けたりもしましたが、改めて目に見えないモノの力や影響の大きさも知る事ができました。
おかげさまでここにきて、色々と上向いてきている感じがしています!
でも、それ以上に何よりも大きかったのは、当院を頼って来てくださる方々の存在でした。自分に役に立てることがあると感じられることが、折れそうな気持ちのなかで踏ん張る支えになっていました。
重症で藁をも掴む思いできてくださった方、一進一退でなかなか変化が見えなくても信じて通い続けてくださった方、定期的にお身体のメンテナンスを受けにきてくださっている方、整体院なのに心理セッションを受けてくださる方、お子様のために休日返上で通ってくださった方、
本当にご来院くださったお一人お一人の存在が、僕にとっては自分の居場所を再確認できることに繋がって、それを活力に頑張ることができました!
もちろん、それが共依存や不要な通院への誘導にならないようにするために心理的なセラピーを受けたり、自分の内側の様々な問題や、感情と向き合う取り組みにも時間を費やしてきました。
産婦人科医の池川明先生が監修された、胎内記憶のドキュメンタリー映画「かみさまとのやくそく」の中で胎内記憶や生まれる前の記憶を持った子供たちに「なんで生まれてきたの?」って聞くと、なんのつながりもないはずのお子さんたちが、どの子も同じように「人の役に立つため」と答えるんですね。
それがシンプルなんだけど僕にとってはすごく突き刺さるものがあったのを覚えています!
僕は人の役に立つというのは道徳的な「人の役に立ちましょう」とか、「貢献欲求」とかよりも、もっと深い、生まれ持って脳?魂?にプログラムされたものなんだと思っています。
そこに生まれ育ってきた環境要因も加わって、おせっかい性分の強い僕は「役に立てない」と感じた時に大きなストレスを感じます。
今年はこれを受け入れなければならない場面があって、そのダメージがとても大きかった。
だからこそ、色々なケースで適切に役に立てるようにもっともっと勉強していく必要があり、そういう意味では増上慢にならないための戒めとして、ようやく前向きに受け止められるようにもなってきました。
同時に「人の役に立つ」を適切に表現することの重要性も強く感じています。
これは時として、病気になることで誰かの役に立とうとしたり、「役に立つ」に縛られすぎることでかえって人を傷つけてしまうことにもなりかねないからです。今年はそのことも身をもって痛感しました。「適切」に関われるためには何と言ってもそれだけの能力が不可欠なので、まだまだ精進しなければなりません!
また、「人の役に立つ」はそれぞれにタイミングがあると思います。
いま不調をかかえていて、思うように動けない人は、そもそも「人の役に立つ」が強すぎて頑張りすぎてしまった結果が今の症状なので、今度は「自分のために」が必要なんです。しっかりと脳と心と体を休息させることはもちろんですが、そのほかにも自分をねぎらい、褒めることも大切です!
今年も残りあとわずかです。このタイミングだからこそ、自分をねぎらって褒めてください!
方法は簡単です。今年を振り返って記憶に残った出来事を紙に書き出していきます。
その一つ一つの出来事に対して自分がどんな気持だったのか?頑張ったこと、頑張れなかったこと、あったと思います。それに対して、反省をするのではなく、「あの時はこうだったけど、今なんとか2023年を迎えようとしているじゃん。よく踏ん張ってここまでやってきたな」と自分を褒めてください。繰り返しますが、反省ではなく癒しが大事です!
スマホの中に残っている当時の写真を見ながら、「この時は○○だったなぁ・・・」と思い返しながらやってもらうと、より良いでしょう!思い出す行為は副交感神経が働き、自分を褒めやすくます!
最後に、今年も一年間大変お世話になりました!
今年は5月に長年一緒に働いてきた鈴木先生が退職し、一人で再出発ということで、多くの方からたくさんのお気遣いと、心温まるお言葉を頂戴し、励ましていただきました!おかげさまで今年も充実した気持ちでおを仕事させていただくことができました!
本当に心より感謝申し上げます。 来年も皆さまの健康のために尽力させて頂きますのでどうぞよろしくお願い致します!
カラダ支援アシスト整体院
冨田公央