好きでやっているんでしょ?

こんにちは。
カラダ支援アシスト整体院です。

今回は最近かなり増えている「カサンドラ症候群」の方のご相談から。

発達の課題を抱えているお子さんの成長にとって、できる取り組みをしてあげたいと思うのは親心として当然かと思います。

しかし、中には夫婦間でお子さんの状態に対しての見解が一致していないことも珍しくありません。

落ち着きがない、コミュニケーションのトラブルが増えている、学習が追いついていないなどのお困り感が目立つようになり、学校からも発達の検査を受けてきてほしいと言われてパートナーに相談しても、

それは学校が言ってるだけでしょ

そんなの俺も子供の時はそうだったよ

いいじゃん別に

といった言葉しか返ってこず、お子さんのお困り感を直面化して受け止めようとしないという話はよく耳にします。

そんな中で、ママさんの方が自分であれこれ調べたり勉強していく中で、整体をはじめ、感覚統合、原始反射統合、リトミック、オーソモレキュラーや食事療法、その他、スイミングに体操教室やダンス教室、和太鼓や絵画など様々な取り組みがあることを知り、なんとか少しでもわが子が生きやすくなれるように取り組もうとするのですが、

その取り組みには送迎や付き添いが必要なものも多く、全てをママさんがワンオペでやるにはあまりにも荷が重すぎるため、今度はママさんがダウンしてしまうことがあります。

そんな時に、せめて土日の教室だけでも旦那さんに代わりに行ってもらえないか?とお願いすると、

「は?なんで俺が休みの日を潰されなきゃならないの?」

「好きでやっているんでしょ」

「人を頼らないとできないことなんでやりたがるんだ」

「嫌ならやめればいいじゃん」

と言われてしまう。

 

そうなると

「確かに自分がやらせてあげたいと思って決めたことだし」

と結局、誰も頼ることができずに、またオーバーワークな日々を繰り返し、やがてダウンしてしまうといったことを繰り返してしまうのです。

ここで重要なのは「好きでやっている」という言葉に引き込まれないことです。

“好きなこと”が飲み会やコンサートや遊びとは違って、わが子の成長に少しでもプラスになることのためにやっていることで、一般的な「好きでやっている」とは意味が違うということ!

親として子どもの成長にプラスになるために出来ることを、情報収集からはじめ、自分の体力や時間、時には自身のお金(つまりエネルギー)を削ってやっているので、やってあげたいことではあっても楽しいことではないし、好きなことでもないのです。好きでやれる人ももちろんいるでしょうけど、それは色々な環境要因が整った場合に限ります。

少なくとも誰のために何を得ようとして取り組んでいるのか?を考えれば、本来なら夫婦で取り組むべきことであることに気づかなければならないのですが、残念ながらそれが難しいのケースもあるのです。

こうしたことはパートナーがアスペルガーだったり、精神的にチャイルドのままだったりするケースによく見られます。

このようなパートナーを持つと相手の詭弁や否定的なコミュニケーションにママさんの方は精神的に削られていき、やがて不眠やめまい、動悸、頭痛、食欲低下など様々な不調が起こってしまいます!

 

はっきり言ってこのようなパートナーの考え方を変えることはとても難しく、足並み揃えようとあれこれやってみても相手が変わることはほぼありません。

なんとか変えようと努力するだけエネルギーを消耗してしまうので、「過去と他人は変えられない」という前提のもと、せめてあなた自身のストレスを減らすことを考えなければなりません。

特に相手の言い分を鵜呑みにしないこと!

色々と理屈をこねて詭弁を使いますが、

「あなたはそう思うのね」

のスタンスを崩さないこと!

相手の全く正しくもない言葉に飲まれてしまうと、自己否定が始まったり、アイデンティティーまで崩れていくことがありますので、

・誰のために頑張っているのか?
・それは否定されるようなことなのか?

を常に持ちながら、少なくともあなた自身が自分を責めるようなことにはならないようにしましょう!

 

 

 

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この記事の編集者
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冨田 公央
・カラダ支援 アシスト整体院院長
・国家資格柔道整復師
・(社)ここからだ発達支援コーチトレーナー
・(社)セロトニン活性療法協会顧問兼講師
・日本自律神経研究会アドバンスマスター
・臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー
・ソマティック心理学会会員
・著書「健康は尾骨が9割」朝日新聞出版社
柔道整復師の国家資格取得後、整形外科病院10年、整骨院4年の勤務を経て2008年に所沢でアシスト接骨院を開業。限定的な施術しかできない保険診療に限界を感じ、2010年に整体院へ移行。
うつや自律神経症状に苦しむ方を対象にした整体を行う一方で、日本パーフェクト整体普及協会の理事として全国の整体師や治療家を対象に技術講座を開催。2015年より、発達障害のお子さんの体のお困り感に特化した整体に取り組み、これまでに2000人以上の親子を支援。現在は治療家を対象にした「発達整体」の講座や、保護者を対象にした「家庭でできる整体講座」を開催。全国のカルチャースクールや保育園、支援事業所、支援学校などで発達の土台の重要性についての講演も行なっている。

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