ズイイキンのフズイイカ?

呼吸が深く吸えない、喉の違和感、力加減が難しい、動きがぎこちない、運動が苦手、極度の不安など、こうしたお困り感の要因の一つに

“随意筋の不随意化”(ズイイキンのフズイイカ)

というのがあります。

随意筋とは意識的に使える筋肉のことで
手足などいわゆる「骨格筋」は随意筋なわけです。

心臓の筋肉は
止めようと思っても
止められないので

不随意筋ということになります。

随意筋の不随意化とは

意識的に使えるはずの筋肉が

無意識のうちに
緊張したり弛緩している状態です。

つまり

自分ではコントロールできない状態

ということになります。

と聞くと大変なことのように感じますが

これは誰もが
一度は経験されたことが
あるのではないでしょうか

 

たとえば

大勢の人前で喋る時に声が震える

というのは喉の筋肉が
緊張しているために起こります。

震えるのを止めようと思っても
なかなか止まらないですよね。

あれは随意筋の不随意化なのです。

自律神経症状を抱える人や

発達の凸凹を抱えるお子さんたちに

随意筋の不随意化は
珍しくありません。

 

なぜ不随意化が起こるのか?

理由はいくつか考えられます。

・原始反射の残存
・固有受容器のトラブル
・骨格の歪みによる筋の張力の問題
・運動野や小脳など脳の機能障害
・感情の抑圧
・神経伝達の問題
・先天的な脳の機能異常

などなど。

病気など器質的な要因もありますが

多くは機能的要因で

姿勢骨格の歪み
感情の抑圧によって起こっています。

 

不随意化は

「無意識のうちに」

アクセルまたはブレーキがオンに
なっているということ。

じゃあ、その無意識は
どうしたらいいのか?

こたえは

無意識を「意識化させる」ことが大事です。

 

意識化させるのに一番良いのは

思いきり使う(動く)こと。

筋肉を思いきり使うことで
意識化されていきます。

呼吸が浅いなら
呼吸筋が

喉が詰まる、
喉に違和感があるなら
喉の筋肉が

頭痛がするなら
首回りや側頭部の筋肉が

無意識のうちに
緊張していることが考えられます

 

そうした筋肉をしっかりと使って

一度、神経の通り道を
活性化させる必要があります。

 

ボクサーがパンチを避けられるのは
何度も何度もパンチを避ける動きと

 

それに関係する神経が
活性化しているからです。

 

感情の抑圧でとくに緊張しやすいのは
横隔膜から上の筋肉です。

顎、口、首、胸、背中、肩まわりが

無意識に緊張している人は
意外と多くいます。

 

それだけ知らず知らずのうちに
抑圧しているのです。

そこを意識的に使って
活性化させていくと

自分のコントロールが
届くようになってきます。

 

運動が苦手という人は
大声を出すというのもオススメです。

一人カラオケなんていうのも
とても良い発散方法ですよ。♪( ´θ`)

 

 

また、お子さんには思いっきり
体を使って遊ばせてくださいね。

ただ「遊んでおいで〜」

って行かせるよりも
大人が一緒に遊ぶことに
良い効果がたくさんあります!

 

冨田

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