「マタニティブルー」という言葉が産まれるくらい、妊娠時というのは情緒が不安定になります。妊娠はご自身を取り巻く環境が大きく変化します。妊娠によって嗜好や食事や行動など制限されてしまうことも多いですし、家族やパートナーに対する不満が出てきたり、身体の変化による張り、痛み、ツラさであったり、出産や育児への漠然とした不安、恐怖と様々な要因があります。
さらにこういったメンタル面の問題だけでなく、”ホルモンバランスの乱れ”という努力や気構えだけではどうにもならない要素も存在します。エストロゲンやプロゲステロンという女性ホルモンが妊娠中に増えていき、出産後に急激に減少します。このホルモンの分泌の大きな変動が気分を不安定にさせると言われています。
これは元々ホルモンバランスの乱れで気分が影響を受けやすいPMS(月経前症候群)を抱えていらっしゃる方は顕著に出やすいという事がわかっています。
よくよく考えてみればこれだけのものを抱えていれば情緒が安定しないのも、全然不思議ではありませんよね。いずれにしても妊娠中は孤独と戦わなければいけない事が多く、周囲の人達のサポートが重要になると思います。