良い人という病4

こんにちは。
カラダ支援アシスト整体院の冨田です。

前回までのおさらいです。

人の不調、病気は性格の一部といってもいいほどに思考パターンや生き癖が影響しているというお話をしてきました。

前回お話した不眠のケースでは、人、コミュニティ、世の中に対して安心感を持てない状態、臨戦態勢でいなければならない状態になってしまうと当然眠れないわけで、

その背景にある「安心できない」「信用できない」というのは性格でもあり、症状でもあり、本来は線引きが難しいところなのです。

人を信用するということは人を認める力、許す力が必要になります。

でも人間関係の中で許せていない人、認めたくない人がいると、人を信用できないという状態を作るのです。それくらい強い何かが起きていたのだとしたら、扱うべきは不眠という症状ではなく、そちらの根っこの問題です。

もちろん、このあたりはケースバイケースで、卵が先か?ひよこが先か?の話にもなってきますが、性格も病気や不調も根本は全て「自己防衛」なのです。

不眠の例で言えば、人を信用できない性格というのも、脳がそうした方が生存率が上がると判断したからです。

「信用したら自分はやられてしまう」という環境に長くいたら、そうなっても不思議はありません。

「ずるさ」も同じで、その「ずるさ」がなければ生きづらかった環境にいたのかもしれません。
だから「ずるさ」も人によっては必要な能力でもあるのです。大事なことはそれらが「防衛手段」であり、そのほとんどが幼少期からの体験や環境の中で身につけたものであるということです。

そして、それはいつでも手放して違う防衛手段を身につけていくことができるのです。病気・不調を治すということは性格を変えるのと同じで簡単ではありません。反対に、なかなか良くならない症状ほど性格が色濃く影響しているということでもあります。特に良い人は厄介な病であると思ってくださいね。

特効薬はずるくなればいいいのです。これは簡単なことではありませんが、そのために最初に行なうべき重要なことは「自覚すること」です。

自分はもう「良い人でいるのはしんどい」と認めることです。もう散々人のために尽くしてきたのですから、そろそろわがままに生きてみても良いのではないでしょうか?

ちなみに人の性格や体質は、両親とさらにその両親の後ろにいるご先祖様たちから脈々と受け継がれてきた4000万通り以上の組み合わせから起こる遺伝的要素が、生後の環境(外部環境、内部環境、経験)の中でどのように表現されるか?によって作られていると言われています。

僕たちの個性は宝くじ並みの確率から作られているのです。そんな中でわざわざ生きにくい性格が出来上がるのは、ある意味宿命的な何かの役割があるのかもしれませんね。自分にとって生きづらいその性格が誰かのために役立っていることもたくさんあります!だから性格を丸ごと変えようとするのではなく、良い人からずるい人まで、幅を持つことです。もっと言えば几帳面もいい加減も、繊細も大雑把も、ポジティブもネガティブも、幅を持って色々な場面によって使い分けられる性格だと健康的に生きられて氣が楽ですよね♪

今回は院内で配布しているニュースレターに綴っている僕の「ひとりごと」ページから引用しました。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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