こんにちは。
カラダ支援アシスト整体院です。
パニック障害でお悩みの方なら一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、筋肉量が多いとパニック発作が緩和されやすいという説があります。
パニック障害専門に対応をしていると、体型や体質にある程度の共通点が見られることを感じています。
ざっくりですが
・線が細い
・低エネルギータイプ
・少し膨よかでぽっちゃりしている
・笑顔が多く人当たりが良い
・人を頼らずに自分で全てやる
・自分のことが二の次になっている
・運動する習慣がない
といった傾向が見られます。
言われてみると、筋肉量が少ない、あるいは日常生活で筋肉を使う機会が少ない方が多く、もちろん筋肉量の多い方もたまにご来院されますが、その割合は確かに低いです。
「筋肉量」と「パニック発作」の直接的な因果関係については、まだ医学的にすべてが解明されているわけではありませんが、近年の研究や生理学的な視点から、両者には非常に密接な相関があると考えられています。
筋肉と脳への作用
近年になって筋肉は単に体を動かす器官としての役割だけではなく、巨大な内分泌器官(=ホルモンを分泌する器官)としての側面を持っていることがわかってきました。
筋肉が収縮する(動く)ことで数百種類もの作動物質が血中に放出されることがわかっています。
その中にはイリシンと呼ばれる脳の神経の成長を助け、記憶力向上や抗うつ効果を発揮するホルモンがあります。そのほかにもカテプシンBという物質は脳に運ばれ、認知機能を高める効果がわかっています。
当たり前ですが、定期的に筋肉を使っていると筋肉量は多くなりますしこうしたホルモンの恩恵も受けられる量が増えます。反対に運動不足だと筋肉量は減っていき、筋肉から放出されるホルモンの恩恵が少なくなります。
またリズム運動は、自律神経や情緒を安定させる神経伝達物質セロトニンの分泌を促します。パニック障害は脳内セロトニンの不足によって起こりやすくなることがわかっているので、定期的なリズム運動は脳内セロトニンを増やしてパニック発作を抑え込むためのセルフケアにもなります!
そのほかにも男性ホルモンのテストステロンには不安を抑制する働きがあります。テストステロンは筋肉が使われたり、筋肉量が維持されることでホルモン分泌量が安定します。
男性ホルモンと呼ばれていますが、女性にも分泌されるものですので、男女問わず筋肉を使う運動はパニック発作の抑制に効果的なのです。
これらホルモンによる作用以外にも、運動によって筋肉を使うことで意図的に心拍数を上げることができます。これには脳が「心拍数上昇=危険警報発動」といった誤認による過剰な交感神経反応を起こすことを防ぐ効果が期待できます!
こうした情報を聞くと運動や筋トレを頑張ろうとして、ついオーバーワークになってしまう方がいます。パニック発作が頻繁な時期に、息が切れるような激しい筋トレを行うと、その身体感覚そのものがトリガーとなって発作を誘発することがありますので、注意が必要です。
運動は状態に応じた段階的な取り組み方が望ましいので、とにかくまずは筋肉を増やすことよりも、ウォーキングなどのリズム運動を10分程度行うところから始めてみてください。
当然ですが、運動もエネルギーを消耗しますので、体力がない方は物足りない程度のところから始めるようにしましょう!
場合によっては筋肉を固まらせない目的でストレッチから始めるくらいでOKです。
運動に慣れていくと脳が「心拍が上がっても大丈夫じゃん!」という学習をして少しずつ自信を取り戻していきますので、地道に取り組んでみてください。
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この記事の編集者
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冨田 公央
・カラダ支援 アシスト整体院院長
・国家資格柔道整復師
・(社)ここからだ発達支援コーチトレーナー
・(社)セロトニン活性療法協会顧問兼講師
・日本自律神経研究会アドバンスマスター
・臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー
・ソマティック心理学会会員
・著書「健康は尾骨が9割」朝日新聞出版社
柔道整復師の国家資格取得後、整形外科病院10年、整骨院4年の勤務を経て2008年に所沢でアシスト接骨院を開業。限定的な施術しかできない保険診療に限界を感じ、2010年に整体院へ移行。
うつや自律神経症状に苦しむ方を対象にした整体を行う一方で、日本パーフェクト整体普及協会の理事として全国の整体師や治療家を対象に技術講座を開催。2015年より、発達障害のお子さんの体のお困り感に特化した整体に取り組み、これまでに2000人以上の親子を支援。現在は治療家を対象にした「発達整体」の講座や、保護者を対象にした「家庭でできる整体講座」を開催。全国のカルチャースクールや保育園、支援事業所、支援学校などで発達の土台の重要性についての講演も行なっている。







