最近、「大人の発達障害」という言葉をいろいろなところで目にするようになってきました。「自分が発達障害?そんなわけがない」と思う方もいるかもしれませんが、意外と身近なもので、そういう傾向を持った方は少なくありません。今まで気づかなかった、考えもしなかった・・・というケースが非常に多いのです。それに発達障害というのは、明確な判断基準に乏しく、非常にあいまいなものでもあると思います。
色で例えれば、黒と白があり、その中間がグレーだとします。かなり黒に近いグレーだってあるし、白寄りのグレーでもグレーといえばグレーなのです。ちょっと抽象的になってしまいましたが、発達障害もそのくらい幅のあるものなのです。医療機関で発達障害と診断を受けた方もいれば、もしかしたら、ちょっと発達障害の傾向があるかも・・・程度でも同じ「発達障害」の一言で片付けられてしまう事があります。
発達障害にもASDやADHDなど、様々な傾向がありますが、共通しているのは、社会や対人関係で上手くいかないことが多い・・という事です。そして、発達障害に気づかず、どんなに気をつけていても同じミスを繰り返してしまい、叱られ続けることでうつ病などの2次障害を招くこともあるのです。発達障害を正しく理解する、されることで無駄なストレスを減らせることもありますので、まずは知るということが大事だと思います。