2022年9月度ニュースレター 「痛み」について⑵

痛みへの対策

ここでは機能的な問題からくる痛みに対しての対処法としてお伝えさせていただきます。
器質的な問題はしっかりと医療機関の治療をベースに進めてくださいね

・温熱
・さする程度のマッサージ
・栄養素
・安静
・セロトニン

 

温める・マッサージ
痛みを伝えるのは神経です。神経には、髄鞘といって神経を覆うコードのようなものがあります。このコードがある神経を有髄線維、ないものを無髄繊維といいます。このコードは絶縁体にもなっているので、有髄繊維の方が神経伝達は早く無髄繊維の方が遅いのです。

痛みを伝える神経は無髄繊維で脳に伝達する速度が遅いのですが、「温かい」とか、触れられた時に感じる神経は有髄線維で伝達速度は速いので、温めたり優しくマッサージをすると、痛みの信号よりも早く脳に伝わり痛みの信号を抑制してくれます。

また、温熱もマッサージも血管を拡張させて血流を良くしてくれる効果があるので、痛みを起こす発痛物質の排除や酸素や栄養素を十分に送り込むことで組織の回復にも役立ちます!

 

栄養素
栄養素としては脳内で興奮系の神経毒(伝達物質)が多くなると、痛みをより強く感じ取ってしまいます。興奮系の神経毒になるのはグルタミン酸ナトリウムです。と言ってもピンとこないかもしれませんが、グルタミン酸ナトリウム100%の代表は「味の素」です。つまり化学的に合成された旨味成分です。食品表示に記載されている「調味料(アミノ酸)」というのが全てこのグルタミン酸ナトリウムつまり興奮系の神経毒です。

またその抑制にはGABAが必要です。GABAを作るためにはビタミンB6や亜鉛が不可欠です。B6は玄米や豚肉に含まれています。亜鉛は牡蠣やしらす干し、鰹節、赤身肉やレバー、切り干し大根、しそ、ごぼう、タケノコなどにも含まれています。

何より、GABAを増やすこと以上に興奮系の神経毒を摂取しないことの方が大事です。

カップラーメン、ファストフード、ポテトチップ、清涼飲料水、炭酸ジュースなどを控えるようにしましょう。
こうした栄養素は即、鎮痛作用があるというよりも、ベースの痛みの感じ方が変わっていくための取り組みです。
日頃からグルタミン酸ナトリウムの摂取を控え、GABAを増やしていくよう心がけていきましょう!

 

安静

痛みがあるときには何と言っても安静が一番です。なぜなら体の回復には安静が不可欠だからです。
安静時に副交感神経が働いて、修復システムのスイッチが作動します。

つまり「痛み」は体が早く回復するために必要なことを教えてくれているのです。「痛くても休めないんだよ」という時には、そもそもその環境に問題がないか?考えることも重要です。

身体以上に大事なことはないのですから!

 

セロトニン

脳内セロトニンには鎮痛という作用があります。それこそ、脳内で興奮系の神経毒が増えるとノルアドレナリンという物質が増えます。これが増えるとイライラしたり不安感になったりとメンタルにまで影響を与えます。セロトニンはこのノルアドレナリンを抑制する働きがあります。

また、筋肉の張力を正しくする作用もあるので、重力下で正しく体が機能できるようになります。

何より、自律神経に働きかけるため血管の張力も正しくなるので、血流障害や酸欠から起こる痛みにも効果が期待できるのです!一番簡単なのは朝陽をしっかりと浴びることです!

 

ちなみに当院のセロトニン活性療法ではセロトニンだけでなくオキシトシンの分泌も促進させますので、痛みに対してもより効果的だといえます。

 

ということで、今回は「痛み」についてお伝えしてきました。

ぜひ参考にして、余計な不安の少ない生活を送ってください!

 

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