こんにちは。
カラダ支援アシスト整体院です。
前回の「気圧の変化と体調不良について」の続きになります。
気圧の変化が体に与える影響は主に次の3つが挙げられます。
・関節内圧
・体液循環
・自律神経
今回はこの中の「関節内圧」についてお伝えします。
その前に、
そもそも気圧って何?って話からします。
気圧とは空気の圧力、重さです。日常生活ではなかなか気圧そのものを体感することはないと思いますが、常に体には大気の圧力がかかっています。
高気圧は地上付近で周りから時計回りに風が吹き出しています。そうなると下降気流となって上空からは空気が降りてくるため、雲ができにくい状態になるのだそうです。つまり天気が良い状態ですね。
反対に低気圧は地上付近では周りから風が吹き込んでいます。北半球では反時計回りに吹き込むのだそうです。吹き込むということは空気が集まってくるので、行き場がなくなった空気が「上昇気流」として上に昇って行きます。上空に風がいくイメージですね。風は空気を冷やすので空気中の水蒸気が小さな水の粒となって雲ができ雨が降るわけです。
高気圧の下降気流は空気が降りてくるので、体にかかる圧力が上がります。反対に低気圧の上昇気流は空気が昇っていくので、体にかかる圧力が下がります。
私たちの体はこうした大気圧の変化に応じて体内の圧力を調節する必要があるのです。
その気圧の変化が体に与える影響は冒頭でもお伝えしたように主に次の3つが挙げられます。
・関節内圧
・体液循環
・自律神経
関節内圧について
昔、祖母が「雨が降る前になると膝がシクシクしてくる」と言っていましたが、私たちの関節は「陰圧」と言って、大気圧よりも少し低い状態になっています。吸盤の中のような状態ですね。
これは関節内の骨と骨が引き合う作用があった方が連結するのに都合が良いからです。例えば腕の骨は体重の約6%と言われています。50kgの人でも3kgあるのです。
それなりに重いのが肩からぶら下がっているので、これを靭帯や筋力だけで引っ張っていなければならないのは効率が良くないですよね。関節内が陰圧であることで、筋肉が余計な仕事をしなくてもいいようになっているのです。
この関節の内圧も大気圧に応じた圧力で保たれているのですが、急に低気圧になって気圧が低くなると気圧の抵抗が減るので、今までそれなりの力で押し返していた内圧の方が強くなってしまうため、関節内の圧力が高くなりすぎてしまうのです。
ポテトチップスの袋を富士山の山頂に持っていくとパンパンに膨らむそうですが、あれは富士山の山頂は平地よりも気圧が低いので、ポテトチップスの内側の空気圧の方が高くなるからですが、あそこまでパンパンにとは言いませんが、ざっくりそんな感じのことが関節内で起こっていると考えてください。痛みが出たり関節が重だるくなって当然ですよね。
次回は体液循環と自律神経についてお伝えします。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!