卒業式シーズンですね。ご卒業を迎えた方、おめでとうございます。
さっそく本題に入りますが、このあいだ目にして気になった「春バテ」という言葉。夏ではなく、春に体調不良を訴えることをさすようですが、みなさんは聞いたことがありますか?
東洋医学の考え方では春はエネルギーを発散する季節なのだそうです。確かに草木は芽吹き、動物も冬眠から覚め、活発に動き始める時期ですから言われてみれば納得です。
本来は人間もそうあるべきなのでしょうが、実際には発散どころか、体調を崩してしまう人が多いのはなぜなのでしょうか?原因と考えられるものがいくつかありますので挙げてみます。
・気象や天候の影響・・・ 春は大陸から来た移動性高気圧が次々と通過し、その後、低気圧がやってくる「気圧の谷」というものがあります。頻繁に気圧が入れ替わることで、自律神経がダメージを受けてしまいます。
・環境の変化・・・ 春は年度が切り替わる時期ですので、社会人も学生も生活環境がガラッと変わりますよね。入学、卒業、進級、入社、転勤、異動など人生のビッグイベントが多く、良くも悪くも緊張を強いられるので交感神経のスイッチが入りっぱなしになりがちです。
・アレルギー・・・ 花粉症などアレルギー体質の方が反応しやすい一番しんどい季節かもしれません。目のかゆみ、くしゃみ、咳やのどのつまりなどは意外と体力を奪われますし、なによりストレスが大きいですよね。
ざっと挙げてみましたが、よく見ればこれは全部が「自律神経の乱れ」が原因なんですよね。言うまでもありませんが、自律神経のバランスを整えることが「春バテ」予防、解消の一番の対策ですから、緊張しがちな日常生活の中で意識的にリラックスタイムをご自分に与えてあげてくださいね。