とあるニュースで、発達障害と診断を受けた児童が急増している・・・という事でした。
平成18年から平成25年の間でASD(自閉症)は約3,1倍、ADHD(注意欠陥多動性障害)は約6,3倍、LD(学習障害)約8倍に増えている・・・というデータが出ているそうです。
確かに当院に発達に関してのご相談にいらっしゃる方も年々増え続けていますし、私が子供の頃より、いわゆる発達に凸凹があるお子さんやそれに悩む親御さんが多いような気がします。実際にはどうなのでしょうか?
理由としては、まず「発達障害」という言葉自体の認知度が以前に比べ、格段に高まっているという事が挙げられます。簡単に言うと、知られていなかったものが知れ渡ったため、「もしかしたら、そうかも・・・」と診断を受ける人自体が増えたせいだと思われます。一般的にも「発達障害」を知ったのはここ10年以内という方が実は多いのではないでしょうか?
もう一つの理由として挙げられるのは、診断基準が変更されたせいだと言われています。DSM‐5という基準の登場以降、自閉症は自閉スペクトラム症と変更されました。スペクトラムとは「連続性」のことで、いわゆる、どこからが自閉症なのか境界線がはっきりしない、グレーゾーンも含めて広範囲で自閉スペクトラム症となったためにカウントされる人数が増えたのが理由として大きいのではないかと思います。
昔は「やんちゃな子」や「落ち着きがない子」で済まされてた、おおらかな空気があったので、実際に昔より増えているかはわかりませんが、昔より発達に関してお悩みを抱えてらっしゃる方が増えたことだけは間違いないと思います。
アシスト整体院 鈴木