前回、脳脊髄液についてお話しましたが脳脊髄液の循環は仙骨と頭蓋骨の運動によって行われています。
脳脊髄液が増産される時に頭蓋骨は横(左右の耳の距離が広がる方)に大きくなり、循環する時に縦(おでこと後頭部の距離が広がる方)に大きくなります。
この仙骨・頭蓋骨の運動リズムは人のリズムを作りだす要素にもなっていると考えています。とくに発達の凸凹があるお子さんたちはリズムを作りだすのが難しいようで、これが周囲との波長や空気感の不一致にも繋がってしまうのです。よく卓球やテニスのダブルスや、もっと大勢でやるバレーボールやサッカーなどでもチーム間の呼吸が合っていたとか合わなかったとか言いますよね。この呼吸は肺呼吸だけではなく脳脊髄液の循環リズムも大きく関係しています。
通常私たちがおこなっている肺呼吸は2次呼吸システムといわれてます。
では1次呼吸システムは何?
というと脳脊髄液の循環なのです。これは私たちが胎児でまだお腹の中にいた頃から行っていて、お母さんからもらった酸素や栄養を脳脊髄液の循環によって回していたために肺呼吸より先に行われている呼吸ということで1次呼吸と呼ばれています。
冒頭にも書きましたが
脳脊髄液が増産される時に頭蓋骨は横(左右の耳の距離が広がる方)に大きくなる。この時を吸気
循環する時に縦(おでこと後頭部の距離が広がる方)に大きくなる。この時は呼気と言います。
このリズムは肺呼吸より少し長く、10~15秒に一回のリズムで吸気呼気を繰り返しています。
この呼吸のリズムが良いか悪いかは頭蓋骨の動きを触知することでわかります。
吸気はわかるけど呼気が弱いとか、30秒くらいのリズムとか。あるいは動きがほとんど感じられないといった具合に感じ取ることが出来るのです。
頭蓋骨の調整をおこなうとその乱れているリズムが整っていきます。そうなることで多動や情緒不安定だったお子さんが落ち着いてくることがあります。
脳脊髄液の循環を改善する体操がありますのでぜひ実践してみてください!
http://ashisuto-sekkotuin.com/blog/post-4796