アシストニュースレター2月号 睡眠と体温

毎日寒い日が続いていますね。冷え症の方は手足が冷たくなって辛い季節だと思います。
この時期に限らずですが、ストレスの多い方や睡眠障害のある方には湯たんぽをお勧めしています。


誤解されがちなのですが、湯たんぽは足元を温めることで眠くなっているのではなく、厳密には足元を温めることで深部体温の低下を促して睡眠に適した状態にしているのです!

眠くなった赤ちゃんの手と体温調節の話

自律神経がバランスよく働くには「熱産生・放熱機構」というのが大事になってきます。この熱酸性・放出の調整は脳の「前視床下部」で主にコントロールされ、朝方は体温が低く、食事や日中活動していくうちに体温は上がり、日の入りとともにまた下がっていくという体内時計が持つ基準設定に体温が近づくように、熱を作ったり、熱を体外に放出したりして体温をコントロールしています。このように体温は体内時計とのリンクによって就寝時には体温を下げるようになっています。

では、赤ちゃんや小さなお子さんたちは眠たくなると手足が温かくなるのはなぜか?という疑問が出てくると思いますが、

赤ちゃんに限らず末梢の皮ふなど浅いところの温度が上昇することで体温は体外に放出され、後に深部体温の低下が起こります。質の良い睡眠にはこの深部体温の低下が必要なのです!深部体温とは脳や心臓や腸など体の深いところです。

よく雪山などで遭難する映画などでは「寝るな!」というセリフが出てきますが、あれも深部体温が下がることで脳が眠りたくなっている状態を表しているのです。

人間の脳は常に何かしらの思考をしていて休む間がありません。ストレスを多く抱えている人は特にそうでしょう。そんなフル稼働状態の脳も就寝時には温度が下がっていきます。寝ている間くらいは最小限の活動で休息したいのです。

 

気をつけたい眠りを妨げる習慣

・電気毛布
・エアコン
・熱すぎる湯たんぽ
・着こみ過ぎ
・寝酒
・夜のスマホ

電気毛布は温度は一定なので寝入りの時は暖かくて気持ち良いかもしれませんが、体温が上がって熱放出しても常に暖かいため、深部体温の低下が起こりません。そのため浅い眠りになってしまうことが多いようです。エアコンや暑すぎる湯たんぽ、着こみ過ぎも同様の理由で深い眠りを妨げてしまいます。また、電気毛布による電磁波は環境的ストレスになりますので睡眠とは反対の交感神経が反応してしまいます。。寝酒はアルコールによって一時的に体温が上がりますが、深部体温が低下したくても肝臓が代謝を行わなければならないため、下がりきれません。また、アルコールは化学的ストレスなのでこれまた交感神経を高めてしまいます。寝酒をする人は結果的に浅い睡眠になっているケースが多いようですので飲み過ぎには注意しましょう!PC、スマホは睡眠ホルモンのメラトニン生成を阻害し体内リズムを狂わせます。

 

対策

・エアコンは時間で温度を下げるか切るなど設定する
・朝陽をしっかりと浴びる
・適度な運動をする(夕方の運動も効果的)
・お風呂でゆっくり温まる(熱すぎ注意)
・リラックスタイムをつくる
・夕飯は消化に良いものをとる
・モゾモゾ体操をする

モゾモゾ体操はこちらの動画で解説していますのでご覧になってみて下さい!

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