エネルギーをUPさせて2025年を元氣に過ごすというテーマで「エネルギーをUPさせるための具体的な対策」についてお伝えしています。
前回は呼吸についてでしたが、今回は食事についてです。
食事の見直し
糖質がグルコースになってエネルギー源になるというお話はしてきましたが、糖質だけ摂っていれば良いということではありません。グルコースや酸素を利用してエネルギーを産生するためにはタンパク質や脂質、そしてビタミンやミネラルすべてが欠かせないのです。例えばミトコンドリアがいる細胞の膜は主に脂肪でできています。また、グルコースを細胞内に届けたり、細胞内でしっかりと活用するためにはビタミンB群が不可欠です。そのほかの栄養素もあげればキリがないくらい細胞内でのエネルギー産生には欠かせないので、結局はバランスよく食べることが重要だということです。どうしても食事で摂りきれない栄養素はサプリメントなどの利用もオススメです。
また、過剰な糖質、特に砂糖は血糖値の上げ下げが激しくなり、下がった時に疲労感を感じるようになります。さらに砂糖は体を錆びつかせ老化を早めてしまうので、特に精製された白い砂糖は極力控えるようにしましょう。
また、酸化された油などは体内で活性酸素を増やします。活性酸素は体の組織を破壊するので、破壊されるところの修復にまたエネルギーを消耗してしまいます。
古い油で作られたスーパーやコンビニのお惣菜や、調理パン、スナック菓子やお煎餅などにも酸化した油が多く含まれているので、注意しましょう。
食事の内容だけでなく、深夜の飲酒や過食も避けましょう。
私たちは食事によってエネルギー源を補充していますが、実は消化そのものにもかなりのエネルギーを消費しているのです。重度の鬱の人はエネルギーが低下しているので、脳が食欲を下げるように胃腸の機能低下が起こります。機能性ディスペプシアのように消化器系のトラブルが胃腸薬では治らないのはそもそも低エネルギーが改善されていないことにあります。
また、アルコールの解毒は比較的早く処理されるのですが、それでも飲みすぎると解毒に時間がかかってしまうのと、就寝前に飲んだアルコールの解毒で肝臓が働かなければならない状態は、良質な睡眠に必要な「深部体温の低下」を妨げることになるため、睡眠の質が悪くなって結果的に回復力が低下します。
今回は食事の見直しについてお伝えしました。長くなってしまったので、残りの対策については次回以降にお伝えします。