あれ?いつの間にかゴール設定変わっていない?

こんにちは。
カラダ支援アシスト整体院です。

今回は起立性調節障害の取り組み過程で、たまにあるケースをご紹介しておきます。
起立性調節障害は、起き上がる時に心拍や血圧の機能がうまく働かないことで、朝起きられない、起き上がるとめまいや頭痛に悩まされる、倦怠感が抜けない、朝スッキリ起きられない、昼夜逆転など、思春期以降のお子さんに見られる自律神経の不調を言います。

起立性調節障害は適切に対処しないと不登校の要因となってしまいます。

悪循環から抜けられない難しさ

起立性調節障害によって学校に行けなくなるお子さんに多く見られがちなサイクルがあります。

朝起きれない→学校に行けない→起きれもやることがない→スマホ(ゲーム)をみる→人工光の浴びすぎ→夜に眠気がこない→眠れないからスマホ(ゲーム)を見る→早朝まで起きている→朝起きれない→学校に行けない

といった負のサイクルにハマっていきます。その大きな要因がスマホ(ゲーム)への依存です。

こうした流れを知ると保護者様の目的が「学校に行かせたい」から「スマホをやめさせたい」に変わってくることがあります。保護者さまの中に「もっと勉強に集中させたい」「もっと家族と関わってほしい」といったニーズがあるとここはさらに強くなる傾向があります。

確かにスマホは大きな障壁ですが、それを無理にやめさせたり、取り上げたりしても別の問題が生じることが予想されます。スマホの使用を見直していくことは、もちろん不可欠ですが、お子さんとしっかり話し合いながら、少しずつ減らす事が大事で、スマホ依存の取り組みは段階を経て進めていく必要があります!

その理由として、自己管理や自制は脳の中の大脳皮質のネットワークが十分に繋がって初めてできる事です。ストレスが多い状態や身体的な不調が起きている時は大脳皮質よりも生き残りの本能を司る脳幹レベルでの反応の方が多くなりがちですので、いきなり思考領域の大脳皮質に働きかけてもなかなかそれを変えていくことは難しいのです。本能領域での使い方から大脳皮質が使える状態にしていくために、まずは土台である自律神経を整える事が不可欠です。

ゴールを見失うと取り組みそのものに意味を感じなくなってしまいがちですが、朝起きれるようにするためにスマホをやめさせるのではなく、朝起きれる脳になって初めてスマホの使い方を身につけていけるということを知っておいてください。

 

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■原始反射とは

■原始反射と発達障害

■発達障害と場面緘黙について

■訪問出張施術にについて

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